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ぼっちにとって辛いもの、それは「グループワーク」

想像に難くないとは思うがぼっちにとって「グループワーク」は辛い。え?そんなこと想像したこともないって?それはあなたが、友達に恵まれ、幸せな証拠。

教授がグループを割り振ってくれるならまだ良いのだが、「周りの人と適当に組んで~」とか言い出したら完全に詰み筋である。

グループワークが必要になる授業を取る場合、友達と一緒に取る人が多い。

そりゃあ誰だって、知らない奴とグループを組むより、友達と一緒の方が良いに決まっている。ということで周りの人はみな、組む相手がすでに決まっているのだ。

ところがぼっちはもちろん、ぼっちなのでぼっちで受講している。そしてたいてい、グループワークが必要という人づてに回ってくる前情報すら得る手段がない。このため、この段に来て青ざめて口をパクパクしている。

周りを見るとすでにグループが決まって談笑している。教室の隅の方で金魚のごとく口をパクパクさせているぼっちに気付くものなど誰もいない。

酸素が薄くなり、鼓動が大きくなっていく。おしゃべりに花が咲いて賑わう教室と対照的に、僕の意識は薄くなっていく。ざわめきが膜を張ったようにくぐもって聞こえる。ああ、僕、死ぬんだ……

その時、誰かが僕の手を引いた。それは、見たこともない美少女であった。彼女はこっちを向いてにっこりとほほ笑んだ。灰色の世界は、その瞬間、色を取り戻し、天使のラッパが高らかに響いた。僕の心は歓喜に満ち、気付いたら席を立って、彼女の手をつかみ叫んでいた。「教授ー、グループ決まりましたー!」

あれ、おかしいな。さっきまでおしゃべりをしていた皆が、やけに冷ややかな目で、こっちを見ている。気付いたら手をつかんでいた彼女もいなくなっている。もしかして、すべては僕の妄想だったのか……?徐々に冴えてくる意識。時が止まった教室で、僕はそそくさと荷物をまとめ、震える足で教室を出て行った。外はぐらぐらするような暑さであった。教室はしばらく静まり返っていたが、またすぐに、何事もなかったかのように騒がしくなった。ほんとうに、事実、何もなかった。